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2020年度秋季リーグ戦の開催決定にあたり

関東大学アメリカンフットボール公式戦開催決定を受けてのコメント

関東大学アメリカンフットボールを応援してくださる全ての皆さまへ

新型コロナウイルス感染症は、まさに地球規模の災厄であり、日本のみならず世界中のスポーツ界が、かつてない状況に直面しています。そんな中で、関東大学アメリカンフットボールリーグの公式戦が開催されることになりました。まずは、尽力いただいた関係者の皆さまに感謝するとともに、この未曽有の事態に、関東学生連盟と各チームが一体となって立ち向かっていこうと、気持ちを新たにしたところです。

大学スポーツが持つ価値とは、単に勝ち負けだけではなく、人間的な成長や社会の役に立つ人材育成といった教育的価値に集約されます。各チームの学生やコーチングスタッフ、そして連盟など関係者一同が、大学スポーツが本来持つ「学生の成長」という価値を見失うことなく、この特別な2020年シーズンを迎えたいと考えています。

もちろん、各チームの選手やスタッフは、アメリカンフットボール部員である前にひとりの大学生であり、大学によって方針や判断も異なることから、この2020年シーズンにおいて、すべてのチームが同じ条件で戦うことは、極めて難しいと言えます。すべてのチームの学生や指導者が、このことを十分に理解した上で、競技に関わるすべての人の安全や安心を最大限に考え、かつ互いをリスペクトして、「ファイナルスポーツ」、「究極のスポーツ」と呼ばれるアメリカンフットボールの素晴らしさを、精いっぱい表現していきたいと思います。

来たるシーズンでは、どのチームもプライドをかけ勝利を目指して戦います。しかしながら、勝つことだけがすべてではなく、勝敗を超えた大切な何か、困難を乗り越えた先にある何かを、学生たちが手にするチャンスであると我々は受け止めています。ファンの皆さまも、勝敗に一喜一憂することがあるかもしれませんが、学生たちの精いっぱいのプレーを温かく見守ってくださると、ありがたく思います。

令和2年 7月吉日
関東大学アメリカンフットボール連盟所属 監督・HC有志一同